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樹脂切削 加工事例

ガイドローラー(MCナイロン)

ガイドローラー(MCナイロン)
名称 ガイドローラー(MCナイロン)
加工カテゴリ 旋盤加工
材質カテゴリ MCナイロン
製品カテゴリ ローラー
材質 MC901
サイズ φ50×42
寸法精度 内径 0~+0.025

このMCナイロン製ローラーは、標準品であるMC901を当社の旋盤で加工を行ったローラーです。MCナイロンは機械的強度が高く汎用性が高いので、機械装置によく採用される樹脂の代表格ですが、実は、機械エンジニアの方々もよく認識されていない事が多いのですが、金属とは全く異なるアプローチで設計を行わないといけない材質なのです。

MCナイロンは樹脂の中でも、機械的強度は高い一方で、熱や吸湿によって寸法精度が変わりがちです。まず「寸法変化がある」ことを前提に設計を行う必要があります。このガイドローラーで申し上げますと内径のベアリング挿入部になります。お客様から頂いた図面には「内径 0~+0.025」と記載されていました。この公差設定は鉄やアルミなどの金属系の部品であれば間違いないのですが、MCナイロンは寸法変化が想定される上、金属よりも柔軟性があるため多少きつめでもベアリングを圧入することができるため、マイナス目で寸法公差を設定するとガタつきなく使用することができます。実際、当社からは図面はプラス目で指示頂いておりましたが、マイナス目の寸法公差で製作させて頂く旨を申し上げ、そのままご採用頂いています。

今回はガイドローラーを題材にしてMCナイロンと金属に違いについてお伝えしましたが、様々な機械部品として採用されるMCナイロンには、このほかにも気をつけて設計すべきポイントはたくさんあります。プラスチック切削加工.comを運営するケイプラビジョンは、MCナイロンの切削における専門メーカーとして、具体的なご提案を行っておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。

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