難削材の代名詞とも言えるPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)材の精密加工は、プラスチック切削加工.comを運営する㈱ケイプラビジョンが最も得意とする領域の一つです。
今回は、本来他部材で設計された製品を、より過酷な環境に耐えうるPEEK材へと変更し、高精度に仕上げる事例をご紹介します。
PEEKは耐熱性や機械的強度に優れる一方、切削時の熱分散が悪く、バリが発生しやすいため、加工者の腕とノウハウが如実に表れる素材です。
最初の課題は、1.5mm幅という極小の内径溝加工です。Tスロットでの加工は細心の注意を払わないと加工面が荒れてしまいがちです。
そのため、NCプログラム上で適正な回転数・加工スピードを設定することで、樹脂の溶着を徹底的に排除し、高圧クーラント供給により、狭小な溝の奥深くまで冷却液を確実に届け、切り屑を瞬時に排出させることで、熱変形を極限まで抑えた、滑らかな溝面を実現しました。
次に問題となったのが、深い箇所で交差するφ4の内径等配穴のバリ対策です。
通常の工具では物理的に届かないこの「見えないバリ」に対し、当社のノウハウに基づいたプログラムの最適化により、切り粉の確実な排出と刃先の冷却を徹底することで、穴内部まで均一な面粗さと正確な深さを確保しました 。
除去が極めて困難な内部の粘り強いバリを、機械加工のプロセス内で根こそぎ取り除くことで、後工程でのトラブルを未然に防ぐクリーンな内部構造を完成させています。
そして、製品の品質を左右するφ4の外径部分のバリ仕上げについても、図面指示にある「稜線部バリ無キコト」という厳しい要求をクリアするため、精密な面取り手加工を施しました。
手加工は作業者によって仕上がりに差が出やすく、PEEKは硬いため削りすぎや傷(スクラッチ)が発生しやすいです。
加えてR35の曲面での面取りとなる為、二次バリが出ていないか確認しながらの慎重な作業を行い、どの個体を取っても美しい外観と、滑らかな手触りを両立させました。
プラスチック切削加工.comを運営する㈱ケイプラビジョンは、単なる削り出しに留まらず、材料の「特性」を読み解く独自の技術と最新鋭の設備を融合させ、お客様が求める最高レベルの精度を具現化します。
他社で断られた難形状や、PEEKをはじめとするスーパーエンジニアリングプラスチックの加工でお困りなら、確かな実績と解決力を誇る当社にお任せください。
