樹脂切削材料で高い摺動性を有しているものは大きく分けて二つあります。ひとつは基になる素材に特殊な潤滑剤を添加したもの、もうひとつは元々滑りの良い素材で自己潤滑性のあるものに分類されます。
前者にはMCナイロン、POM、PEEK,PEEKなどがあり、それぞれ摺動性グレードが設定されています。
一方後者は超高分子量ポリエチレンやテフロン(PTFE)などです。樹脂の摺動性は動摩擦係数によって表現されますが、これらのドライ状態の動摩擦係数は下記のとおりです。
材料 | 動摩擦係数 |
テフロン | 0.04~ |
超高分子量ポリエチレン | 0.11~ |
MCナイロン | 0.18~ |
ポリアセタール | 0.15~ |
なお、樹脂自体がもともと摺動性が高いものですが、中にはさらに摩擦係数の低い摺動性グレードも存在します。
基本的に摺動が必要な樹脂部品は用途によって材料を選定をして頂くようになりますが、プラスチック切削加工.comへお問い合わせ頂ければ、最適な材料を選択しご提案いたします。