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樹脂切削 お悩み相談室

樹脂製のねじを設計する際の注意点は?

Q.

テフロン製のネジを設計しています。どのような点に注意して設計すればいいでしょうか?

A.

特殊樹脂ねじ・ボルトを設計する際には、①形状と②用途を考慮する必要があります。

まず①の形状について説明すると、ねじを切削加工する場合には当然ながら「加工できる形状」である必要があります。具体的には、ねじ山や切削バイトを使って加工を行うので、ねじ山より大きい ”逃がし” が必要となります。

次に②用途についてですが、ねじの使われ方にも様々あり、付け外しをする場合には金属性ねじよりも摩耗に対するケアが必要です。テフロンは樹脂の中でも柔らかい部類に入るので、テフロンネジを採用しかつ取り外しを行うことが多いケースでは、硬い樹脂を選択するのも一考です。また、どうしてもその材質を使わなければならない場合には、ヘリサートを入れるという手もあります。

さらに繰り返し使う用途で、本体もネジも樹脂の場合、繰り返し使用する間に本体側が摩耗してしまうと交換コストが高くなってしまうケースもありますので、その場合にもヘリサートを入れることで、本体の摩耗を低減させることができます。そうすれば、摩耗するのはネジ側となりますので、ネジさえ交換すれば長く使える、ということになります。

特殊樹脂ねじ・ボルトを設計される場合には上記を抑えておいて頂ければよいかと思いますが、樹脂の場合、一番大事なのは適切な樹脂を選定できるかに尽きます。使用環境・用途などお聞かせ頂ければ、プラスチック切削加工.comでは最適な材質を選定の上、ご提案することが可能ですのでお気軽にお問い合わせください。