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プラスチック博士のブログ

テフロン(PTFE)とは?

テフロンの正式名称は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、日本では4弗化エチレン樹脂やフッ素樹脂などと呼ばれる、白色の樹脂です。ちなみにテフロン(PTFE)の呼称は米国デュポン社の商品名で国内のメーカーではバルフロン、アイフロン、ヨドフロン、ナフロンの様にメーカーの名前+フロンで呼ばれていることが多いようです。なお、広義では、3弗化エチレン樹脂(PCTFE)・2弗化エチレン樹脂(PVDF)等もテフロンに含まれます。

 

 

 

 

テフロン(PTFE)の特徴は非粘着性、耐熱性、耐薬品性などです。非粘着性は摩擦係数が汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチックなどの樹脂の中でもっとも低い(ドライで0.04~)ので、テフロン(PTFE)の代表的な特徴と言えます。耐熱性は250℃の高温から-100℃の低温まで幅広く耐える特性を持っています。またほぼすべての有機溶剤、アルカリ性、酸性のものにも耐える耐薬品性も有しており非常に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックです。

しかし良い面ばかりではありません。加工においては寸法安定性が悪いので、高精度の公差があるような加工には不向きです。また、機械的特性では硬度が低い為、すぐにキズが付いたり衝撃により変形することがあるので使用用途や取り扱いには注意が必要です。

切削素材としては板材、丸棒、パイプ材などがあり用途に応じて選択できますし、パイプ材は各メーカーがいろいろな寸法の金型を持っているので希望に近い外径、内径、長さのものから選ぶことも可能です(ロットが必要な場合もあります)。また素材には充填材入りのものもありガラスファイバー入りやグラファイト入り、ブロンズ入りなど、メーカーにより異なりますがテフロン(PTFE)の弱点である機械的強度のアップや耐摩耗性のアップ、寸法安定性の向上などを目的に様々な充填材入りテフロン(PTFE)が存在していて、基本的にはすべて受注生産での対応に成ります。

この様にすぐれた特性を持ったスーパーエンジニアリングプラスチック テフロン(PTFE)は主に半導体や液晶、プラズマディスプレイ、有機EL基板、薬液供給関連、化学プラント、食品機器関連、絶縁材、シール材など多くの分野や用途で使用されており、先に述べたように様々な特性を持たせたテフロン(PTEF)の種類が存在しています。切削加工や素材の選定などでお困りでしたら、お気軽にプラスチック切削加工.comにお問い合わせください。

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