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プラスチック博士のブログ

樹脂の連続切削加工のためには「切り屑」への対処がキモ

切削加工は大きく「フライス加工」と「旋盤加工」に分けることができますが、このうち、一般的に生産性が高いと言われているのは、丸棒から連続加工ができる旋盤加工です。例えば自動旋盤や自動盤と言われるような旋盤加工機は、バーフィーダーを用いて丸棒の材料を投入し、丸物のワークを連続して加工できることが特徴です。イメージとしては、材料をセットすればどんどん切削加工品が出てくる、といった感じになります。

 

では、樹脂の切削加工においても旋盤の方が生産性が高いかと言うと、実はそう言い切れない部分もあるのです。 というのも、鉄やステンレスなどの金属系の材料であれば、バイトを当てたりドリルで加工を行うときに発生する切り屑を、比較的細かくし易いという利点があります。もちろん、普通の工具を使って通常に削ると切り屑が絡まってしまいワークを傷つけたりしてしまうこともある訳ですが、昨今の切削工具の進歩はすごいもので、切り屑が繋がらず細かくできる、といったものまで登場しています。 それでは樹脂はどうかというと、もちろん切削工具によって改善はできるのですが、鉄やステンレスなどとは違い、樹脂は概して柔らかく、切り屑も繋がりやすいといった特徴があるので、工具だけでは完全に切り屑を小さくすることができないのです。

 

こんな感じで、樹脂を旋盤加工すると屑が絡んでしまうのです。

 

つまり、旋盤は連続生産ができることが特徴なのに、ずっと人が切り屑の状況を見ておかないと、絡まったり、ワークを傷つけたり、機械が止まってしまったりということが発生するのです。

 

それでは全く手が無いのか?樹脂の旋盤加工はどうしても人が付かなければならず、生産性は上がらないのか?コストは下がらないのか?というと、完全自動運転のための対策があります。それは、切り屑が繋がらないように切削工具(ツール)を微振動させる、という方法です。この方法であれば、どうしても繋がってしまう樹脂旋盤加工における切り屑も細かくされ、たとえば夜間運転でも、人が常時見ていなくても、問題なく連続運転が可能となります。

 

プラスチック切削加工.comを運営するケイプラビジョンでは、上記でご案内したLFV(低周波振動切削)機能付きのCincom L32Ⅷを導入し、切り粉によるトラブル・機器停止を回避しながら連続自動運転を実現させています。このCincom L32Ⅷは樹脂の旋盤加工にはまだまだ導入実績が少ないようですが、当社はいち早く導入を行うことで、切り屑によるトラブルを回避しながら生産性を高めています。 このCincom L32Ⅷであれば、おおよそφ30までの丸物ワークで、かつ大量生産であれば最も効果を発揮しますので、そのような樹脂の旋盤加工品があれば、いちどお問い合わせ頂ければと思います。

 

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