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プラスチック博士のブログ

PFA・PCTFEは入手困難!?代替となる ”ある材質” とは?

昨今の深刻な樹脂材料不足には多くの方が悩まれているのではないだろうか?樹脂材料不足の主な要因は、2020年末より電子機器の需要が増えたことや、新型コロナウイルス・天災により化学メーカーの樹脂製造ラインが停滞したことなどが挙げられる。実際に、あらゆる企業で樹脂材料や調達部品が手に入らず、生産遅延が発生しており、モノを作りたくても作れない状況が続いているのじゃ。このような樹脂材料の入手が難しい状況下でこそ、代替品を上手に活用することが求められる!そこで、今回は現在(2022年6月)入手が難しくなっているPFA、PCTFEの代替となる樹脂材料について紹介するぞ。是非最後まで読んでくれよ!

現在、樹脂材料の中でも特にPFA、PCTFEの入手が困難となっております。さらに、数か月後もこれらの材質は入手難が続くと予測されています。そのため、現在これらの材質の使用を検討している方は、代替となる材質を模索する必要があります。そこで、今回はPFA、PCTFEが入手できず困っている方に向け、これらの材質の代替となる樹脂材料について詳しくご紹介します。

 

PFA、PCTFEとは?

まず、PFA、PCTFEとはどんな素材なのか改めて確認してみましょう。

PFAとは?

PFAとは、PTFEに代表されるフッ素樹脂の1種です。PFAの特徴としては、酸・アルカリ・有機溶剤への優れた耐薬品性や、260℃程度の環境下でも使用できる優れた耐熱性が挙げられます。これらに加えて、PFAは絶縁性、非粘着性、耐候性にも優れています。一方で、欠点としては、機械的強度の低さが挙げられます。PFAの機械的強度はPCTFEより低く、PTFEと同等であるといえます。

PCTFEとは?

PCTFEとは、フッ素樹脂の1種であり、PFAと同様に酸・アルカリ・有機溶剤への耐薬品性、絶縁性、非粘着性、耐候性に優れています。さらに、PCTFEは、PFA、PTFEよりも機械的強度が優れているため、強度が求められる環境下であっても使用することが可能です。一方で欠点としては、耐熱性の低さが挙げられます。PFA、PTFEの耐熱温度が260℃程度であることに対し、PCTFEの耐熱温度は、120℃程度となります。

PFA、PCTFEの特徴をお分かり頂けましたでしょうか。それでは次に、これらの代替となる材質についてご紹介します。

 

PFA・PCTFEの代替となる材質とは?

PFA、PCTFEの代替となる材質としては、ずばり、PTFE、PEEKが挙げられます。まずは、PFA、PCTFEと比較しながら、PTFE、PEEKの耐薬品性、耐熱温度、機械的強度を下図にてご紹介します。是非、ご確認ください。

 

PFAが入手できない場合は、PTFE!

上図からわかる通り、PFAは機械的強度が非常に低いです。そのため、PFAの代替としては、同じく機械的強度が低く、耐薬品性が高いPTFEを選定することを推奨します。PTFEを選定することでPFAの代替となる機能を果たしつつ、無駄な材料費の発生を防ぐことができます。

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PCTFEが入手できない場合は、PEEK!

フッ素樹脂の中では、PCTFEは機械的強度が高い材質です。そのため、PCTFEの代替としては、機械的強度が非常に高く、耐薬品性が高いPEEKを選定することを推奨します。ただ、上図からも分かる通り、PEEKは耐酸性には優れていないため、酸性薬液の使用が考えられる環境下で使用する場合は注意が必要です。

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まとめ

今回の内容は参考になりましたでしょうか。PFA、PCTFEが手に入らずお困りの方は、是非、PTFE、PEEKの活用を検討してみてください。もちろん、加工条件、製品用途により、最適な材質は異なりますので、樹脂素材の選定にお困りの際は、プラスチック切削加工.comを運営するケイプラビジョンまでお気軽にご相談ください。お客様のご要望に沿った最適な樹脂素材をご提案いたします。

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